阪急 パティシエ エス コヤマ 日本酒 1枚

日本酒は、米と米麹、水を原料として低温でゆっくり発酵させてできた醪を絞って造られます。絞った後に残るのが、「酒粕」です。酒造メーカーの友人と話していても、シェフ小山が思うのは、「酒粕」には、米の発酵した美味しいところがたくさん残っているということです。酒粕が美味しいからこそ、日本には伝統的に“粕汁”など、酒粕を用いた料理があるのでしょう。通常、液体である酒とチョコレートの組合せは、ボンボンショコラになることが多いですが、今回、特殊な加工で香り高く、繊細な味わいの日本酒で知られる広島の酒蔵「千福」の酒粕の水分を飛ばし、芳醇な風味をたっぷりと残した、カリカリサクサクしたフレークを作ることができたおかげで、板チョコにすることができました。また、焼白米のフレークも中に入れることで、日本酒のルーツを丸ごと詰め込んだ板チョコが完成しました。